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- ドクターインタビュー
顔面骨折などの高度な形成外科手術に長年携わってきた経験を活かし、
京都・烏丸で「からすま片山形成外科」を開業された片山 泰博(かたやま やすひろ)院長。
すべての診察・治療を医師自らが行い、
機器選定から施術の一つひとつにまでこだわるスタイルは、多くの患者様から信頼を集めています。
美容医療において「本当に必要な治療とは何か?」を問い続ける片山先生に、
開業の背景やレーザー治療の考え方、診療に込めた想いについてお話を
お伺いしました。

医師としての
バックグラウンドや、専門は?

もともとは内科志望で医学部に入りましたが、初期研修中に形成外科に出会って、その魅力に一気に引き込まれました。傷の縫合ひとつとっても、ただ治すだけではなく、「いかに綺麗に治すか」「後に残さないか」といった観点があり、芸術的な要素も感じられる分野です。
長年、基幹病院や大学病院で顔面骨折・顔面外傷の手術を専門として診療を行っていました。事故などで変形してしまった顔を、解剖学的に正確に復元し、見た目も機能も戻していく作業は非常に奥が深く、やりがいのあるものでした。この経験が、現在の美容医療やレーザー治療の精密さにも直結していると感じています。

レーザー治療に詳しいと聞きました。
どんなこだわりがありますか?

僕は昔から機械が好きで、すぐに分解して中を調べたりしていました。レーザー機器に対してもかなりオタク気質なんです(笑)。波長の違いや照射方式の特性、冷却機構など、細かい構造まで理解した上で使っています。機器にトラブルが起きた時も、構造はわかっていますから、自分で原因をあてられるくらいです。ただ、コンプライアンス上自分で勝手には直せません。
レーザー治療は、「ただ機械を持っている」だけでは成り立たず、どう設定し、どの患者様にどう使うかで結果が大きく変わります。そのため、導入時には必ず複数のメーカーの機器を実際に試し、効果や安全性を厳しく比較検討しています。その上で、「これなら効果があって任せられる」と確信したものだけを導入しています。
また、患者様の肌質や悩みに合わせて、出力・照射モードを観察に基づき毎回細かく調整しており、そうした積み重ねが「結果の出る治療」につながっていると考えています。

診察やカウンセリングで
大切にしていることは?

当院では、すべての患者様に対して、私自身が最初から最後まで診察・カウンセリングを行っています。時間に制限を設けることもなく、しっかりお話を伺い、ご本人の希望と医学的に可能なことのすり合わせを丁寧に行うようにしています。
治療を受けるにあたって、不安や疑問があるのは当然のことです。ですので、患者様の言葉や表情をよく見ながら、本当に納得してから治療に進めるよう心がけています。そうすることで、治療後の満足度も高まり、長く信頼関係を築けると実感しています。

なぜカウンセラーを介さず、
すべて医師が診察されるのですか?

私自身が最初から最後まで関わることで、患者様にとっても安心感が生まれますし、治療の内容にブレが生じません。患者様が求めていることと、医学的に適切なことを、専門的な視点で総合的に判断するのは医師の責任だと考えています。
一人ひとりに合わせた正確な診断と、誠実な説明をするためには、どうしても医師自身が丁寧に関わる必要があるんです。これは時間もエネルギーも必要なことですが、信頼を得るうえで非常に大切なプロセスだと感じています。

子どものあざ治療にも
強みがあると伺いました。

はい、小児のあざ治療も多く手がけています。代表的なものとしては、単純性血管腫(毛細血管奇形)や乳児血管腫(イチゴ状血管腫)があります。これらは見た目だけでなく、成長に伴って大きくなったり、まれに合併症を起こすこともあるため、早期対応が重要です。
乳幼児の皮膚特性をしっかり理解したうえで、それらには京都大学医学部付属病院にあるVbeamPrimaを使用し、安全かつ効果的なレーザー治療を提供しています。最近は、私の治療を希望されてかなり遠方から来られる患者さんも増えてきました。
小さなお子様が相手なので、できるだけ負担が少なく、かつ確実に結果が出るよう配慮しています。ご両親とも十分に相談しながら進めていく点も大切にしています。

初めてレーザー治療を
受ける人に
伝えたいことは?

レーザー治療というと、少しハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが、実際には非常に理にかなった、安全性の高い治療です。何よりも、化粧品やエステでは得られない「確かな効果」があります。
もちろん、治療内容によってはダウンタイムが生じたり、複数回の施術が必要なこともありますが、そのあたりも一人ひとりの生活スタイルや希望を踏まえて、無理のないプランをご提案しています。大切なのは「継続しやすく、効果がしっかり出ること」。そのバランスを丁寧に設計することを心がけています。

今後の展望を
教えてください。

美容医療というと、派手で商業的なイメージを持たれがちかもしれません。でも私は、もっと実直で、医学的根拠に基づいた美容医療を、地域に根ざした形で提供していきたいと考えています。標ぼう科目を美容外科や美容皮膚科としなかったのも、形成外科を基礎として治療として必要な医療を行うという意図からです。
流行や派手さにとらわれず、本当に必要なことを、誠実に、そして高い技術で実践する。それを積み重ねていくことで、「ここなら信頼できる」と思ってもらえるクリニックに育てていきたいですね。今後も、真面目に、丁寧に、レーザー治療と向き合っていく所存です。

最後に、読者への
メッセージをお願いします。

どんな悩みでも、まずは一度相談してみてほしいと思っています。僕自身、じっくり話を聞いて、納得できる治療方針をご提案したいという思いで診察しています。治療を受けるかどうかは、それからゆっくり考えてもらって構いません。ここにはほぼないものはない、と言っていいくらいのいろいろな種類のレーザー機器がありますので、幅広い問題に対応できます。大切なのは、「ここに来てよかった」と思っていただける体験をつくること。信頼できる場所として、長く寄り添える存在になれたら嬉しいです。